Python初心者におすすめの本!スムーズに学ぶためのポイントも解説

Pythonを学習し始めた方向けにおすすめの本を紹介します。

Python初心者におすすめの本!スムーズに学ぶためのポイントも解説

今回は、プログラミング初心者が最初に学ぶべき言語としておすすめのPythonについて、勉強を始めるポイントや具体的な方法、そしておすすめの本を紹介します。これからPythonを学ぼうと考えている方にぜひ参考にしていただきたい内容です。

Pythonがプログラミング初心者におすすめの理由

Pythonはプログラミング初心者にとって非常におすすめの言語です。その理由は以下の通りです。

誰でもわかりやすいシンプルな文法

Pythonはシンプルでわかりやすい文法が特徴です。プログラミング言語によっては、書き方に自由度があるものも多く、人によって書き方のスタイルが大きく異なることもあります。Pythonは、初心者が理解しやすい文法で、すぐにコードを書き始められるため、学習がスムーズに進みます。

汎用性が高く、ニーズが強い

PythonはWeb開発、データ分析、AI開発など、幅広い分野で活躍する汎用性の高い言語です。Pythonを学ぶことで、さまざまな分野でのスキルを身につけることができます。

近年とても大きなニーズのあるAI開発においてもデファクトと言える使用言語となっていますし、国内外でのWeb系の多くのプロジェクトでも主要な開発言語として使用されています。

自身のプロジェクトでも、仕事でも、とても幅広く用途に利用することができるため、純粋に学習に対するリターンが大きいプログラミング言語と言えます。

豊富なライブラリで手軽に試すことができる

Pythonには多くのライブラリが存在し、それらを活用することで効率的にプログラムを開発することができます。使用者が多く、汎用的な言語のため、様々なニーズに合わせたライブラリを先人たちが作成してくれています。『このような機能が使えたら便利だな』と思ったらまずはWeb上で検索してみましょう。おそらく基本的な使用用途に合わせた適切なライブラリが見つかると思います。

Pythonの初心者であったり、なるべく早く実践的な実装をしたいという方でも、手軽にプロジェクトを始められます

Pythonを勉強するときのポイント

Pythonを効果的に学ぶためには、以下のポイントを押さえておくことが重要です。

基本文法を徹底的に習得する

まずはPythonの基本文法を習得しましょう。変数、条件分岐、ループなどの基本概念を理解することで、Pythonの基礎が身につきます。これらの基礎文法は、これからのプロジェクトの中で何度も使用する技術であるため、学習の最初のうちに徹底的に基礎を固めることをおすすめします

実践的なプロジェクトの経験をたくさん積む

基礎文法を学習したら、なるべく早く実践的なプログラムを作成してみましょう。正直な話、基礎文法を学習するのはあまり面白くないですし、実際にプロジェクトを行いながら学ぶことで、より深くPythonを理解ですることができます。日常で役立ちそうはちょっとしたテーマのプログラムや、既存のサービスのミニバージョンを作ってみるなどがおすすめです。

大企業が作っているどんなに大きなソフトウェアであっても、小さな機能が組み合わさってできたものです。プログラミングの学習においても、小さなプロジェクトから始めて徐々にスケールアップしていくと良いでしょう。

情報収集のやり方を工夫する

Pythonの学習に役立つ情報やサポートが得られるコミュニティやオンラインの情報を活用しましょう。Pythonに限らずですが、ソフトウェアの業界は日々の進化がとても早いです。大量の情報をそのまま全部飲み込もうとしても難しいですので、噛み砕いて吸収できるように情報をまとめてくれる場所に所属することが大事です。

また、他の学習者や経験者との交流を通じて、知識やスキルを向上させることもできます。特にTwitterやDiscordには、それぞれのトピックに合わせたコミュニティが作成されているので、自分が興味のあるテーマのコミュニティには積極的に参加してみましょう。

Python初心者におすすめの本

以下では、Pythonの学習を始めたばかりの初心者向けにおすすめの本をまとめました。基本的な文法から始め、少しずつ手を動かしながら実践的な内容に入っていくことが学習のコツです。

最短距離でゼロからしっかり学ぶ Python入門 必修編

まずは『最短距離でゼロからしっかり学ぶ Python入門 必修編』をおすすめします。Pythonの基礎文法を学習するならこの一冊で十分です。

この本は、技術書としては異例の世界累計50万部のベストセラーである『Python Crash Course』の日本語版です。つまり、世界で最もPython初学者向けに売れた本と言えます。

この本の良いところは、とにかく実際に手を動かして学習できる構成になっていることです。技術書というと単なる言語文法の羅列になりがちですが、ちょうどいい分量かつ実践的なサンプルと、そこまでに学習した内容を組み合わせてまとまったプログラムを書いていくステップがあるため、着実にPythonでできることが増えていきます。Pythonの基本を学習できるだけではなく、その先のソフトウェア開発に関する知識への橋渡しまでできるというのが素晴らしいと思います。

独学プログラマー Python言語の基本から仕事のやり方まで

続いて、『独学プログラマー Python言語の基本から仕事のやり方まで』をおすすめします。この本は『仕事のやり方まで』とタイトルにあるように、プログラマになるためのスキル全般を学ぶことができる本です。

私自身も独学でPythonを勉強してプログラマになりましたが、やはり独学からお金をもらって仕事ができるプログラマになるまでのハードルは非常に高いと感じます。なぜなら、Pythonでコードを書けるだけでは実務ではあまり役に立たないからです。実際には、コードやライブラリを管理するバージョン・パッケージ管理、データ構造やシェルの使い方、また、実際にプロジェクトの入った時の仕事の進め方など、通常の技術書だけでは学習できないことがとても多いです。そういった中で、Pythonエンジニアとして仕事ができるようになるまでの全体像を示してくれるのがこの本です。

これまであまり体系化されてこなかった、プログラマになるためのロードマップのようなものをわかりやすく示してくれたという意味でとても画期的な本です。職業としてのエンジニアを目指す方にとっては買わない手はないでしょう。

退屈なことはPythonにやらせよう

Pythonの基礎文法を学んだら、『退屈なことはPythonにやらせよう』を読みましょう。この本を読むと、プログラマでなくても、実際に業務で役に立つようなプログラムを自分で組むことができるようになります。

例えば、日常の仕事で何度も繰り返し作業をしている、PDFの処理やGmail、Googleスプレッドシートなどのタスクの自動化を実際にPythonで実現できたら便利だと思いませんか?そういった実践的なコードを書く中で、プログラムを書くことに慣れていきながらプログラミングスキルをつけることができるようになる本です。

しかも2023年に第2版が出たばかりなので、コードの情報も新しく実用的なものばかりです。業務を効率化し、生産性を向上させることこそがプログラミングの醍醐味とも言えるので、特に初心者のうちはプログラミングの面白さを知るためにもおすすめの一冊となっています。

Python2年生 スクレイピングのしくみ

最後におすすめするのは『Python2年生 スクレイピングのしくみ』です。この本では、インターネット上から自動で大量にデータを収集する『スクレイピング』という方法についてPythonを使って学習することができます

スクレイピングは、Webサービスなどで使用するデータを集める場合などに利用されており、近年はAIやデータサイエンスに利用するデータを効率的に集めるためにも多用されており、とても重要なスキルです。こちらの本では、スクレイピングに必要なライブラリの使い方や、APIの使用方法、集めたデータを用いてデータ分析の基礎まで学習することができ、純粋に内容が楽しいです。また、初心者がつまずきやすいポイントを丁寧に解説しており、技術書の中でもトップクラスにわかりやすい本だと思います。

Web系の技術を学ぼうとすると周辺の知識も含めて学ばなければならないため、道のりが長いのですが、まずはこのようなスクレイピングなどの手法を学ぶことでプログラミングの基礎を身につけるのが良いと思います。

以上、Pythonを学ぶためのポイントや勉強方法を紹介しました。ぜひこれらの方法を活用し、着実にスキルを身につけていってください。Pythonを習得することで、プログラミングの世界が広がり、あなたのキャリアにも大きな影響を与えることでしょう。それでは、Happy Coding!